数年前より妻の身体の具合がわるくなり、その年の夏は珍しいことに妻の身体の調子がよく、山梨への観光を慣行しました。そのときに英雅堂さんへツアーの一環として訪れたのですが、普段あまり物をほしがらない妻が、めずらしく目を輝かせて美しいメノウのネックレスをほしいと言い出しました。あまり持ち合わせもありませんでしたが、そんな元気で明るい顔の妻を見るのはここ数年なかったので、奮発して購入しました。
家に帰ると、そのネックレスのおかげか、妻の体調は回復の兆しが見え、一度は退院できるまでとなりました。
退院後数回の夏を迎えることができ、毎年夏になると、山梨の英雅堂さんで見つけたメノウのネックレスの話をしたものです。
そんな妻も先月この世を去り、妻がとても大事にしていた英雅堂さんのメノウのネックレスも棺に入れてあげたいとおもいましたが、思いの詰まった宝石を焼くことが正しい作法なのかどうか分からず、尋ねるところが違うことは承知しておりましたが、山梨の英雅堂さんへ問い合わせました。不思議なことに当時、そのメノウのネックレスの購入を勧めてくれた従業員の方が電話に出ていただき、その方も私たち夫婦のことを覚えてくれていたのです。その後の妻の話を伝え、葬儀での宝石の扱い方を聞くと、親切に教えて下さいました。
今は、妻はこの世におりませんが、天国でも英雅堂さんのメノウのネックレスをつけて私を見守っていてくれていると思います。 |